私たちの考え方
急がないこと、
隠さないこと、
続けること。
Legend Of Hallowdega が鉄板の前に立ち続ける理由は、派手なものではありません。ただ、正直に、丁寧に、という気持ちだけです。
ホームへ戻る私たちの出発点
2015年、道頓堀に小さなカウンターを構えたとき、特別なビジョンがあったわけではありません。ただ、食べに来てくれた人に、焼きたてのたこ焼きを渡したかった。それだけです。
でも、その「それだけ」を10年続けていると、自然と積み重なるものがありました。変えないことで見えてきた価値観。続けることで気づいた大切なこと。このページでは、そういった私たちの考え方をできるだけ正直にお伝えします。
大げさな言葉は使わないようにしています。ただ、鉄板の前で日々思っていることを、そのままに。
根底にある考え方
食べることは、立ち止まること
道頓堀は忙しい街です。観光客も、地元の人も、みんな何かに向かって歩いています。でも、たこ焼きを待つ数分間だけは、立ち止まれる。その時間に意味があると思っています。たこ焼きは、単なる食べ物以上に、ちょっとした区切りになれると感じています。
シンプルなものを、丁寧に
たこ焼きはシンプルな料理です。生地、タコ、ソース。それだけといえばそれだけ。でも、その一つひとつの質と扱い方で、味はずいぶん変わります。派手な演出や珍しい食材で驚かせようとするより、基本を丁寧に積み重ねることのほうが、長く続けるには向いていると思っています。
大切にしていること
焼きたてにこだわる
保温や作り置きをしない。これは効率の面では損をしていますが、味と誠実さの面では正しいと思っています。注文が来てから火を入れる、その手間を省かないことが私たちの基本です。
見えるところで作る
カウンター形式にしているのは、見せたいからではなく、隠す理由がないからです。何を使って、どう作っているか。それが見える場所に立つことが、自分たちへの規律にもなっています。
急かさない
食べるペースも、注文するタイミングも、お客さんに委ねています。回転率を上げるために急かすより、来てくれた時間を気持ちよく過ごしていただくほうが大切だと思っています。
顔の見える関係
大型チェーンにはできないことがあるとすれば、それは「いつもの顔」を覚えることだと思います。同じ人が立っているカウンターは、やがて顔なじみの場所になります。その積み重ねを大切にしています。
価格に正直でいる
メニューの値段は、何に対して支払ってもらっているかを考えて決めています。素材のコスト、職人の時間、場の維持。その合計が価格です。無理に安くしてどこかを妥協することはしません。
変わらないことも選択肢
新しいことを取り入れることが進歩とは限りません。同じやり方を続けることで磨かれるものもあります。レシピを変えない、仕入れ先を変えない。それは怠慢ではなく、一つの選択です。
言葉ではなく、動作で
理念は語るものより、見せるものだと思っています。Legend Of Hallowdega の考え方がどのように日々の動作に現れているか、具体的にお伝えします。
注文ごとに生地を流す
まとめて焼いておく方がはるかに楽です。でも毎回、注文を受けてから鉄板に生地を流します。これが「焼きたてにこだわる」を行動に移した形です。
仕入れ先を変えない
少し安い食材に変えれば利益は増えます。でも、長年付き合いのある仕入れ先との関係と、その素材の質を大切にしています。これは「見えないところでも正直でいる」という選択です。
混んでいても急かさない
行列ができていても、食べている人を急かすことはしません。待っている人には申し訳ないですが、今いる人の時間を守ることが先だと思っています。
カウンター越しに話す
「何が入っているの?」「辛い?」と聞かれたら、ちゃんと答えます。特別なことではなく、ただ正直に伝えるだけです。でも、それが信頼になると思っています。
来てくれる人を中心に置く
カウンターに来る人は、それぞれ違います。初めての観光客、毎週来る常連、友人と来た人、一人でふらりと寄った人。それぞれに合ったペースがあります。
私たちは、来る人全員に同じ対応をすることより、その人の様子を見ながら関わる距離を変えることを心がけています。話しかけてほしそうな人には話しかけ、静かにしていたい人にはそっとしておく。
たこ焼きは脇役でいいと思っています。その人の夜の、ちょうどいい一部になれたなら十分です。
変えることと、変えないことの選び方
変えないと決めているもの
- —基本のレシピと生地の配合
- —主要な仕入れ先との関係
- —注文後に焼き始めるという原則
- —急かさないカウンターの空気
少しずつ変えてきたこと
- —仕上げの選択肢(塩柚子を加えた)
- —着席体験メニューの導入
- —提灯の数と照明の角度
- —夏と冬でお茶の種類を変える
変えるか変えないかは、「それが誰のためか」という問いに戻って考えます。来てくれる人の体験がよくなるなら変える。ならないなら変えない。それだけです。
正直でいることについて
価格の根拠を聞かれたら答えます。材料を尋ねられたら見せます。「今日は少しタコが小さかった」と気づいたときは、自分から言います。こういった小さな誠実さが、長く続けるための土台だと思っています。
完璧ではありません。焼き加減が難しい日もあります。でも、うまくいかなかったときに「これは失敗だった」と認めることが、次の日の鉄板をよりきれいにしてくれると感じています。
誇張しない、過小評価もしない。ただ、そのままを伝える。それが私たちの誠実さの形です。
道頓堀との関わり方
近隣のお店との関係
同じ通りに構える屋台や飲食店とは、競合というより隣人だと思っています。お互いに道頓堀の夜を作っています。どこかで飲んだ後に寄ってくれる人もいれば、うちで食べてから別の店へ向かう人もいる。それでいいと思っています。
来てくれる人との積み重ね
10年続けていると、子どもの頃に来ていた人が大人になって戻ってきたり、旅行で来た人が翌年また立ち寄ってくれたりします。そういうつながりが、小さなカウンターにとって最も大切な財産です。
10年先のカウンター
特別な拡大計画はありません。2店舗目を出したいとも、フランチャイズを展開したいとも思っていません。このカウンターが、もう10年後も同じように提灯を灯していられれば十分です。
そのために必要なのは、来てくれる人に誠実であり続けること。今日の鉄板を昨日より少しきれいにすること。それだけを積み重ねていくことが、長く続けるための唯一の方法だと思っています。
流行り廃りに関係なく、道頓堀の夜に灯りを置き続けたい。それが私たちの長期的な考え方です。
あなたへの約束として
来るたびに、焼きたてのたこ焼きをお出しします
何が入っているか、どう作っているか、聞いてもらえれば必ず答えます
急かしません。あなたのペースでどうぞ
価格を変えるときは、その理由を正直にお伝えします
10年後も、同じ場所に灯りを灯しているつもりです
一人でも、友人と来ても、同じように迎えます